2、資本主義の歴史 3、資本主義に対する思想家たちのアイデア
2、資本主義の歴史
資本主義の端緒は前述の通り。このような資本主義社会の本質に対して古くはキリストや、産業革命期のオーウェンをはじめとして多くの宗教家や思想家、社会活動家が反抗をしかけてきた。最近で最も大きなものとしてはマルクスに端を発する共産主義社会建設運動があった。特にマルクスが『資本論』で展開した剰余価値論や唯物主義的歴史観は資本家と労働者の対立を換気し、資本主義社会のオルタナティブを提示しようとして多くの知識人を啓発した。
あらゆる宗教が相対化され(もはや宗教とはいえない)、共産主義運動も失敗に終わった今(ソ連)、歴史の終わり(フランシス・フクヤマ)が叫ばれている。
3、資本主義に対する思想家たちのアイデア
古くは政治思想の一環として経済思想があった。アダムスミスやリカード等のいわゆる古典派経済学者たちによって経済学が独立した学問とみなされるようになったのは最近のことである。彼らの思想は資本主義それ自身の性質を解明することを主たる目的としていた。しかしマルクスやケインズをはじめとして資本主義社会それ自身を俯瞰し、相対化する思想家が後続した。
思想史的にはルソーの『人間不平等起源論』で文明そのものが唯物的に格差生産装置であるという思想が既に展開されており、ヴェブレンの『有閑階級の理論』等が後続した。
現在、哲学の分野ではネグリやジジェク、経済学の分野ではクルーグマンやスティグリッツ等をはじめとする思想家たちがいる。それぞれが資本主義に対してのオルタナティブを提示しようと野心的な理論を展開している。
文責:THI001
今後も継続的に資本主義の行方に関する研究成果を発表していきます。
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2014 10/18(土)23:00~にニコニコ生放送で「資本主義とその行方」というテーマで放送します!お時間がある方は是非ご覧ください!
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